京都経営塾 – 経営の王道を共に学ぶ

新着情報

更新:2026年04月15日

令和8年度第1回分科会 開催報告

 開催概要 

2026年4月14日、ハートンホテル京都にて「経営12ヶ条勉強会」が開催されました。 テーマは「第1条 事業の目的、意義を明確にする」。講師に恩田多賀雄氏(株式会社Deto 代表取締役社長/盛心塾東海 顧問)をお迎えしました。 

経営は覚悟と姿勢から始まる

第1条の話に入る前に、恩田氏がまず取り上げたのが「覚悟」と「姿勢」でした。 正しい目的を掲げても、覚悟がなければ絵に描いた餅になる。そして第12条「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で」は、経営の土台であって、飾りではない――そう断言されたとき、会場の空気が少し引き締まりました。 覚悟には5つの側面がある、という話も出ました。経営は知識の問題ではなく、生き方の問題だと、あらためて思い知らされた導入でした。

「何のために存在するのか」を問い続ける

第1条の核心は、利益でも成長でもなく、「自社は何のために存在するのか」を問い続けることだ、と恩田氏は言います。
誰を幸せにするのか。どんな価値を社会に渡すのか。それが曖昧なまま走っていると、判断がぶれ、組織がばらけていく。
印象に残ったのは、願望についての話でした。願いは一度持てばいいものではなく、繰り返し自分に刷り込むことで熟成し、やがて「強烈な願望」になる。目的を言葉にし続けることが、確信に変わる。そういう話でした。

「違うと言われるかもしれない」という率直さ

後半、恩田氏は稲盛和夫氏の12ヶ条を自身の言葉で解釈しながら話を進めました。その中でさらりと言ったのが、「この解釈は、ご本人からすれば違うと言われるかもしれません」という一言です。
教えを借り物にせず、自分の経験で咀嚼して返す。その率直さが、かえって言葉に重みを持たせていました。受け取る側も、正解を探すのではなく、自分の経営に引き寄せて考える時間になりました。

覚悟と前向きさが行動を生む

今回の学びを一言にまとめるなら、「覚悟」と「常に明るく前向きに」は精神論ではなく、経営の実装の問題だということです。
目的を掲げるだけでなく、繰り返し自分に刻み込み、前向きにやり抜く。その積み重ねが、現実を動かしていく。

懇親会でも問いは続いた

勉強会終了後の懇親会でも、恩田氏への質問は途切れませんでした。マイクを手に問いかける参加者の姿が、今回のテーマへの関心の深さを物語っていました。

学びを自らの実践へ

今回の勉強会は、経営の原点を問い直す場になりました。自社の目的や意義を見つめ直し、日々の行動に落とし込む。その問いを持ち帰ることが、参加の意味だと思います。
京都経営塾では、こうした実践的な学びの場を継続して設けています。次回(第2回)8月21日(金)もぜひご参加ください。

(文責:曽和裕次​​​​​​​​​​​​​​​​)