2020年9月11日、元京セラ社長の伊藤謙介氏にご登壇いただき講師例会を開催いたしました。
実に2月の京都経営塾発足記念例会以来の会場開催となりましたが、依然続くコロナ下ながら、からすま京都ホテルには62名の塾生にご参加いただきました。
伊藤様には「魂の転移、理念の継承」と題しご講演を賜りました。
松風工業時代、そして宮木電気さんを間借りしての京セラ創業当時のお話は、まさに寝食を忘れ仕事に没頭されていたという今の時代では考えられないような大変なエピソードの多くを、時おりユーモアを交え、どこか楽しそうに語られる表情から、伊藤様の謙虚で誠実な、真面目なお人柄が伝わってまいりました。
さらには、経営において大切なことは、経営理念を持つこと、そしてそれを一生懸命に従業員に語り浸透させること。
講演は終始、この「理念の継承」についてのご教示となります。
・社員に語りかけ続けること、そしてその理念に共鳴してくれる社員を作らなければならない。
・花形だけでなく、縁の下の力持ちにもしっかり目配り、気配りをする。
・経営者が見るべきは見えていない部分、ノンタイタニック経営。
・智の活用
・リーダーとは
あまりにも学ぶことが多く、書き尽くすことはできませんが、参加された塾生の皆さんそれぞれの心に響くとても迫力のお話で、伊藤様から「魂」を入れられたような、エネルギーを注入していただいたような、そんな学びの時間となりました。
また、講演後の質疑には挙手が止むまで熱くご回答をいただき、たいへん充実した講師例会となりました。
当日ご参加いただけなかった塾生の皆さんに、伊藤様が講演の終わりに際し締めくくられた言葉を掲載しておきます。
「企業理念が希薄化したとき、企業の命運は尽きる」
この言葉に伊藤様が魂を込めて理念の継承、浸透、そしてまた次代への継承へと取り組んでこられた、その経営への思いのすべてが込められていたように思います。
ご多用の中、またコロナの不安が払拭できない中で、京都経営塾のためにご登壇くださいました伊藤謙介様に改めて御礼を申し上げます。
追)
会場での例会開催にあたりましては、検温、マスク着用、1テーブルに1名の座席配置など、細心の注意を払いコロナ対策を講じました。
ご来場いただいた塾生の皆さまに安心と安全を担保できたことで、今後の例会開催の一つの形を作ることができました。
今後もより一層安全対策を議論しながら進めてまいりますので、ぜひ多くの塾生の方々にご参加いただけますと幸いです。