令和8年度第2回分科会 開催報告

2026年8月21日(金)、からすま京都ホテル3階「瑞雲」にて、京都経営塾の第2回分科会「経営12ヶ条」を開催しました。
講師には、株式会社Detoで長年経営に携わり、現在は盛心塾 東海の顧問も務める恩田多賀雄氏をお迎えしました。恩田氏は長年、盛和塾にて当時の塾長であった稲盛和夫氏から直接薫陶を受けてこられました。
今回は第3条の「強烈な願望を心に抱く」を中心に、経営者としての覚悟や努力、価値を生み出す考え方について学びました。
経営は覚悟から始まる
講義の冒頭で改めて語られたのは、経営にはまず「覚悟」が必要だということです。
周囲の状況に流されるのではなく、自分はどのような経営をするのかを自ら決める。また、苦しい時ほど「常に明るく、常に前向きでいる」と決めることも、トップの大切な役割です。
経営者の言葉や表情は、社員や組織全体に伝わります。だからこそ、明るさや前向きさも自分で選ぶ。その姿勢が印象に残りました。
強烈な願望を心に抱く

今回の中心となったのは、第3条「強烈な願望を心に抱く」です。
目標を立てるだけではなく、「何としても実現する」という本気の思いを持つことが大切です。そのための一つの方法として、願望を繰り返し思い、声に出すことが紹介されました。
朝の鏡の前や入浴中など、毎日続けることで少しずつ自分の意識に落とし込んでいきます。「できるようになりたい」ではなく、「実現した」と言い切る形で口にすることもポイントです。
知識として知るだけではなく、まずやってみる。小さくても一歩踏み出すことの大切さが繰り返し語られました。
努力の先に価値をつくる
続いて、第4条「誰にも負けない努力」について学びました。
成果は、一度の頑張りではなく、努力を積み重ねた量で決まります。ただし、その努力は競争相手に勝つためだけのものではありません。
「奪い合うよりも、新しい価値をつくる」。お客様に喜ばれる価値を生み出し、その先で社会の役に立つ会社になることが、長く続く経営につながるという話でした。
後半では、価値には「最低」「普通」「満足」「感動」の4段階があることも紹介されました。
「間違っていない」「普通にできている」では、選ばれ続ける理由にはなりません。お客様が期待以上の価値を感じる「感動価値」を目指すには、まずトップ自身が「つくる」と決めることが必要です。
苦しい時こそ学ぶ場所へ

質疑応答では、恩田氏が売上の大部分を占めていた取引先との取引を失った時の経験も語られました。
当時は会社の先行きが怖く、決して前向きでいられたわけではなかったそうです。それでも経営を学ぶ場(当時の盛和塾)に通い、先輩塾生や仲間に相談し続けたことが大きな支えになったと振り返られました。
苦しい時に、どこに身を置き、誰と学ぶか。その大切さを実体験から感じるお話でした。
コンパでも深まった学び
分科会終了後には懇親会(コンパ)を行いました。
リラックスした雰囲気の中でも質疑応答は熱を帯び、本編では聞けなかった、よりリアルで具体的な経営の話へと広がりました。
実体験を交えた率直な話はとてもわかりやすく、参加者にとって一段深く腹落ちする時間となりました。こうした距離の近い学びも、分科会の大きな魅力です。
学びを実践につなげる

今回改めて感じたのは、「決めること」と「続けること」の大切さです。
目的を考え、目標を立て、強く願い、努力を重ねる。そして、その努力をお客様や社会への価値につなげていく。経営の基本を改めて見つめ直す機会となりました。
今年度の恩田氏による分科会は、今回で一区切りとなります。来年度も再びお越しいただき、さらに学びを深められる機会をつくれるよう企画を進めていきたいと考えています。
京都経営塾では、学んだことを自社の経営にどう生かすかを仲間と共に考えています。経営について学びたい方も、ぜひ今後の学びの場にご参加ください。
(文責:曽和裕次 )