2024年4月22日(月)からすま京都ホテルにて、シュンビン株式会社の津村元英塾生にご登壇いただき、令和6年度第1回経営体験発表例会を開催いたしました。当日は塾生39名、オブザーバー2名の計41名の方々にご出席いただきました。
津村塾生は2001年、3代目社長として瓶の洗浄を行う家業を継ぎましたが、事業継承後すぐに市場の変化に直面しました。一升瓶が紙パックに切り替わり、市場需要が激減し、企業は究極の衰退状態に陥りました。この困難な状況を乗り越えるため、彼は新たな方向性を模索しました。中小企業の多くが企画部を持つ余裕がないことからヒントを得て、「中小企業の企画部を代行する」という新事業を立ち上げました。
この事業では、クライアント企業に代わってブランディング、デザイン、ITソリューションを提供し、それぞれの企業が直面する課題を解決する支援を行いました。この革新的なアプローチにより、彼の会社は新たな成長を遂げ、業界内での地位を確立しました。
発表では、「変革とリーダーシップ ~塾長の教えで、新しいことを成し遂げる~」というテーマで、フィロソフィやアメーバ経営を導入し、稲盛塾長の教えを経営に生かされているのか、赤裸々に語っていただきました。
月2回、塾長講話DVDを視聴し、全社員からの感想文全てにフィードバックされるお話など、フィロソフィを徹底するお姿には驚きと感銘を受けました。
発表後には、各テーブル6名ずつ構成された7テーブルでグループディスカッションを行いました。その後、各テーブルの代表者の計7名が津村塾生との質疑応答を行いました。このセッションでは、代表者たちが津村塾生の考えや経営哲学、フィロソフィの浸透についてさらに深堀りしました。
かなり切り込んだ質問が飛び交いましたが、津村塾生はそれら一つ一つに対して真摯かつ丁寧にお答えされ、その様子は大変印象的でした。
例会後の懇親会では、津村塾生に各テーブルに回っていただき、フィロソフィ勉強会の進め方や独立したいと考える社員に対する接し方など、塾生個々人の悩みや相談を親身になってお答えいただきました。
今年度は7月5日・6日に宿泊例会を予定しております。1日目には宮下永吉塾生のソウルメイトから学ぶ対話型経営体験発表、2日目には鮒子田塾生・池田塾生・岩井塾生による「あの日あの時 稲盛塾長」をテーマにした座談会を実施する予定です。
次回以降の例会、勉強会にも是非ご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。
(作成者:長村善和)